速度の検証

クロスヘッド速度にも検証規格が存在することをご存知でしょうか?

2011 年 3 月、試験機速度の検証に関する「ASTM E 2658 材料試験機の速度検証の標準実施要項」が発行されました。インストロンは、ISO/IEC17025 の認証機関である NVLAP より、この規格の認証を受けていますので、米国国家標準である NIST にトレーサブルな校正・検証サービスを実施することが可能です。

※NIST は日本国内における AIST(産業総合技術研究所)と国際相互認証(MRA)されています。

※クロスヘッド速度検証の規格は、ISO 及び JIS では未だに確立されておりません。

※NVLAP 認証コード(Lab Code 200301-0)

速度の検証の必要性に関して?

一般的な試験規格(ISO,ASTM,JIS・・・)には、試験速度及びその許容範囲が規定されています。試験速度が常に試験結果に大きな影響が出るとは限りませんが、試験速度が常に正確で、安定的して、再現性があれば、バラつきの少ないより良い試験結果データを得ることが可能になります。これが多くのお客様が、速度の検証をご要望されている理由です。一般的な規格以外に関しても、試験片や製品の特性が、ひずみ速度や試験速度の影響があれば、速度の検証をしておくことにより、より良い試験データが得られます。通常、複合材料、セラミックス、プラスチックス、液晶ポリマー材料などは、前述の速度依存性があり測定データに影響を受けます。測定した試験結果に、その試験速度を記入する場合や、その試験の一貫性を考慮した場合、速度の検証は大きな意味を持ちます。しかし、試験速度と関係のない試験アプリケーションも存在することは確かですが、おそらく試験速度を検証しておけば安心です。

速度の検証をすると何がわかるのか?

標準的な速度の検証は、ある2点間の平均速度を測定します。クロスヘッドは、その瞬間、瞬間に速度を調整しながら動いています。そのため、正確に「変位」と「時間」とを計測することが必要になります。ある2点の「変位」の読み値と、それにかかる「時間」を計測することにより「速度」の検証が可能になります。この「変位」と「時間」というパラメーターは、速度を正確に計測するには非常に重要になります。速度の検証においては、無負荷状態で実施するため、実際の使用する速度をより正確に速度を計測することが可能です。また同じ速度を3回検証することにより、その速度の再現性も確認できます。しかし、瞬間、瞬間の速度変動、実際負荷が掛かっている状態での速度は、検証できません。

「速度」の検証範囲と詳細

    •最小 速度検証範囲: 1mm/min~    

    •最大 速度検証範囲: ~1250 mm/min    

    •変位測定機材の精度: 5~10μm(使用する機材による)    

    •時間測定機材の精度: 10msec    

    •速度検証の精度:読み値の 0.5%以内

          

研究室の校正計画の管理を、高度化するには?

インストロンは、お客様の装置と設置場所に関する情報をデータベースに保存しています。 それにより、お客様が指定した再校正の期日を常にフォローすることができますので、事前の電話連絡により、ご都合が良い適切な日程を設定させていただく事ができます。 データと証明書のバックアップは、インストロンの校正室のデータベースに保存されます。