ASTM D7192-08における試験法は、広範囲の試験速度にわたるプラスチックフィルムの穴あけ特性の測定を扱います。この規格が扱う材料は、厚さが0.25 mm以下で、この規格の3.2.1項に定めるような非剛体の材料です。この規格に概要が示されている試験においては、多数軸の条件下において、プラスチックフィルムのさまざまな衝撃速度における荷重対変形応答特性が得られます。様々な衝撃速度において試験を行うことにより、衝撃に対するフィルムの速度感受性の測定値を収集することができます。この試験規格が推奨する速度は、2.5、25、125、200および250 m/minです。試験に用いる装置は、1つは固定されもう1つは適切な方法で駆動される所要の衝撃速度を達成する2つのユニットと、(76±3.0)mmの支持されていない部分を有する試験片のクランプユニットから構成されています。フィルムは、ピンと張った状態に保持しなくてはなりませんが、試験の前に試験片が破損されるほどきつく引き伸ばしてはいけません。直径が(12.70±0.13)mm で端部が同じ径の半球形状をしたロッドで構成されるユニットを用いて、規定された各速度において最低5枚の試験片について試験を行わなくてはなりません。この規格に適切な試験ソリューションとして、この規格に適切な試験ソリューションとして、インストロンは9440モデルのように、衝撃速度が最大4.65m/sで使用できる装置、または9450モデルのように、広範囲の衝撃速度を得ることができるこれら9400シリーズ落錘式衝撃試験機の使用をお勧めします。

インストロンの薄膜用フープ器具により、衝撃前に支持されていない部分のフィルム全体が確実にピンと引っ張られます。膜強度と破断種類に応じて0.45kNまたは4.5kNのロードセルを推奨します。
データ収集システム、タッチスクリーンコントローラーおよびBLUEHILL IMPACTソフトウェアは、試験時に荷重、変位および速度の測定および記録を同時に行う機能を提供しています。
さらにこの機能では、最大荷重時のエネルギーと全吸収エネルギーの値が得られます。




 

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