ASTM D5035 織物の破断強さと伸び、ストリップ法
織物の破断荷重と破断伸びを測定するため、インストロンでは、織布に関しては抜糸ストリップ試験を使用し、また不織布、フェルト生地、コーテッドファブリックに関しては切り取りストリップ試験を使用しました。
抜糸ストリップ試験の試験片は、幅が25 mm、35 mm、50 mmまたは65 mm(あるいは20ヤーンストランド、そのどちらか広い方) で、最小150 mmの長さを通常必要とします。試験では、幅25 mmまたは50 mmの試験片を得るため、両端からそれぞれ等しい数のヤーン(またはそれぞれ10ヤーン)を取り除きます。このような試験片を使うため、これには「抜糸」ストリップ試験という名称がつけられています(状況によっては異なるサイズの試験片を使用する方法があります)。カット試験では、最小150 mmの長さで幅が25 mmまたは50 mmいずれかの試験片を使用します。
インストロンでは、75 mm(3インチ)のグリップ間隔で試験片をクランプして、ストリップを300 mm/分(12インチ/分)の速度で破断するまで張力の方向に引っ張りました。このような試験では、破断荷重(最大荷重)と見掛けの伸びが試験結果となります。
滑らかなフラットフェイスを有する手動式アクショングリップも利用できますが、インストロンのユーザーの多くは使い易さ、生産性、反復精度の良さから、空気圧式アクショングリップをより好んで使用します。空気圧式アクショングリップではクランプ圧力を設定することができますが、手動操作式グリップは、オペレータの力の加減に依存するので、反復精度が低くなります。インストロンではフェイスに関しては、試験片の幅より少なくとも10 mm広く、高さが少なくとも25 mm高いものを選ぶよう推奨しています。
インストロンは、これらの試験ではグリップ圧力と試験片のアライメントが非常に重要であることを理解しています。グリップ圧力が大きすぎると早期に破断が生じますが、一方でグリップ圧力がじゅうぶんではないと、試験片のすべりあるいはジョー近傍での破断をもたらします。これらの試験において材料試験ソフトウェアは、試験の開始時にグリップが閉じると予荷重又は予引張荷重を修正することができ、またグリップにおける試験片の保持があまりにもゆるい場合には緩みを修正することができるので、非常に役立ちます。
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