ASTM D882(Standard Test Method for Tensile Properties of Thin Plastic Sheeting)で規定されている、薄いプラスチックシートの引張試験は、インストロンのお客様で最も多い試験要求の一つです。これらのデリケートな試験片のグリップは、多くの試験で一般的な課題となっています。高い荷重でも材料が滑ることのないようにする一方で、材料に食い込み過ぎたり、試験片の早期破壊を引き起こすことの無いようにグリップしなければなりません。
引張試験中にプラスチックシート試験片の滑りを防ぎ、かつ試験片の早期破壊を起こさない推奨できるグリップとフェースの組み合わせをつきとめるために、弊社でテストを実施しました。
このテストでは、3345型万能試験機と容量225lb(1kN)のロードセルを用いました。そして、容量225lb(1kN)の空気圧式サイドアクショングリップに1インチ×1インチ(25mm×25mm)のゴムコートフェースを取り付け、グリップ圧90psiで試験すると、うまく試験することができました。ゴムコートフェースは、高い荷重で試験片のクッションの役目を果たし、高容量のグリップにより増えたグリップ力が滑りを防ぎました。黒いマーカーで試験片の表面に位置をマーキングし、各試験片の滑りを評価しました。全ての試験片で、材料の破壊はゲージエリア内で発生しました。
試験構成や治具、結果の要件などをしっかりご理解いただくために、ASTM D882を参照いただくことを推奨いたします。