生体接着ポリマーは、薬物送達システムに用いられる製剤処方品に組み込まれる合成ポリマーあるいは天然ポリマーです。このポリマーは、組織あるいは粘膜のような生体に対して薬物の吸収を可能にします。生体接着性薬物送達システムにおいては、薬物のキャリヤーは吸収面に接触したままとどまり、目標の位置で薬物を解放します。薬物送達に関するこの目標をはっきりと定める方法は、薬物の経口投与に較べてより良い治療効果が達成されます。
生体接着材の強さは、生体接着材と目標の基体との間の最大接着力を表すものであり、薬物の有効濃度が所定の場所で十分な時間維持されることを確実にするため、十分な強さが必要となります。このため、生体接着材の開発においては試験が極めて重要になります。
この試験においては、生体接着材は上部試験片ホルダーの平面に層状に塗布され、これを10 Nのロードセルを装備したインストロン5948 MicroTesterの可動クロスヘッドに固定しました。その後この塗布層を、下部試験片ホルダーに取り付けられた目標の基体と接触させました。接着結合部を形成させるため、予荷重を5 Nかけて6秒間保持しました。保持時間経過後、引張力により2つの面を離すためクロスヘッドを上方向に一定速度で動かし、最大接着力を記録しました。試験の制御と結果の計算は、Bluehill 3ソフトウェアにより実施しました。全体の試験は、特注の温度制御浴を使用した生理的条件下において実施しました。この温度制御浴は、37℃±1℃の浴温度での正確な制御が可能です。
インストロンは、上記の情報を提供して頂いた南洋理工大学材料科学工学部の生体材料グループに対して感謝いたします。