ISO 527のこのパートでは、等方性及び直交異方性繊維強化プラスチック複合材料の引張特性を求めるための試験条件が記述されています。代表的な強化材料には、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維およびこれらと同等な繊維があります。これらの材料から求められる主な特性には、極限強さ、破断ひずみ、弾性率、およびケースによってはポアソン比などがあります。
この種の材料を試験するには、万能材料試験機とメカニカルウェッジグリップや空気圧式サイドアクショングリップで構成された試験システムが適しているでしょう。フェースの選択は、試験片のタイプにより変わるかもしれませんが、主にヤスリ目フェースが使われています。ひずみを正確に測定するために、伸び計も必要です。高性能ビデオ伸び計(AVE)などの非接触式伸び計は、ほとんどの複合材料に対して破断までのひずみを測定するための十分な解像度と精度を持っています。ひずみは小さく、弾性率が求められる応力-ひずみ線図における初期の線形弾性領域内で表れるので、およそ1μmという規格の極端に厳しい精度仕様に適合するために主にクリップオン式伸び計が必要となることを知っておくのは重要です。
ポアソン比も求める特性の一つである場合、軸方向と横方向両方の伸び計が必要です。インストロンのお客様は主に2軸伸び計を使っていることが分かっています。