ISO 527のこのパートは、型成形および押出成形プラスチックの引張特性を測定する試験条件を定めています。これらの特性には、
極限強さ、破断ひずみ、
弾性率などがあります。プラスチックの機械的性質は、ある種の副資材を成分に添加すると劇的に変化させることができます。 変化させることができる特性には、強さ、延性、靭性などがあります。
弾性係数の測定には、試験速度は該当する規格を参照ください。
この試験方法は以下の材料グループに適しています:
- 型成形、押出成形、注型の硬質・半硬質の熱可塑性プラスチック材料。これには非充てんプラスチックのほか、充てん材として短繊維、小棒、板または顆粒で強化されたプラスチックも含まれます。ただし、織物繊維で強化されたプラスチックは含まれません。
- 型成形および注型の硬質・半硬化の熱硬化性材料。これには充てん物としてフィラーやコンパウンドで強化された材料も含まれます。ただし、織物繊維で強化された材料は含まれません。
- 熱可塑性液晶ポリマー。
試験片はすべて規格で指定された寸法で製作し、成形バリ、ひび、キズなど、表面に視認できる欠陥が無いようにしなければなりません。
他の材料の場合と同じように、ひずみを正確に測定するためには伸び計が必要です。プラスチックの応力-ひずみ線図には、通常、線形弾性領域と非線形塑性領域が表れます。線形領域では、ほとんどひずみが生じることがなく、そして弾性係数はこの領域内で測定されるため、高解像度の伸び計が必要です。高解像度の伸び計は、たいていの場合、計測範囲が限られており、試験中に試験片から取り外さなければなりません。高性能ビデオ伸び計(AVE)や標準ビデオ伸び計(SVE)などの
非接触式伸び計は、ほとんどのプラスチックに対して弾性係数や破断までのひずみを測定する十分な解像度と柔軟性を備えています。
これらのタイプの試験片の試験には、インストロンの3300シリーズまたは5500シリーズ
万能試験機と、
メカニカルウェッジグリップをご使用いただくことが適しています。ジョーフェースの選択は試験片形状に依存しますが、通常、ヤスリ目フェースが使用されます。プラスチックの試験には、メカニカルウェッジグリップのほかにも、
空気圧式サイドアクショングリップもお薦めいたします。
試験治具や結果の要件などをしっかりご理解いただくために、ISO 527-2を参照いただくことを推奨いたします。