紙加工材、プラスチックフィルム、フォイルなど、さまざまな産業において梱包の際にふたをする方法として用いられる材料は多数あります。シール用にふたとして使用される材料の性質は、バリアー特性、シール強さ、剥離強さ、保存期間、ならびにその他多くの特性に影響を及ぼします。ふたを開けるために必要な力の大きさ(シール強さ)は、エンドユーザーの使用時の便利さと製品の保証において、極めて重要です。
上記のような複数の理由により、ある食品トレーの製造メーカーは自社製品のシール強さを測定することに興味をもたれ、インストロンが推奨する試験方法について問い合わせをいただきました。インストロンでは、初期剥離強さを測定するためインストロン電気機械式試験フレームを用いて、180度剥離試験を実施しました。この試験では、500 Nのロードセルと1 kNの空気圧式サイドアクショングリップを有するインストロンモデル5569デュアルコラム試験フレームを用い、トレー本体そのままと、繰り返し結果が得られるように1インチ幅に切断した材料の双方に関しての試験を行いました。初期剥離強さは、取外し用タブをつかんで、試験片のコーナー部からふたを後ろ側に引きはがして測定しました。グリップの接触領域を最小にして試験片をグリップのあいだに取付けることができるようにするため、グリップフェースを垂直となるように取付けました。試験は、ふたを完全に取り除くまで、クロスヘッド速度を200 mm/分として実施しました。