引張コイルばねは、さまざまな産業、レクリエーション、及び家庭向けの用途において、操作時に組立品の物体が動くことができるように取り付けて使用されます。トランポリンあるいはハンモックは、引張コイルばねが用いられるレクリエーション分野における一般的な2つの例です。静止状態の引張コイルばねは、ばねのコイルどうしが近づいているか、あるいはコイルが隣り合うコイルと接触している状態になっています。それぞれの用途においてユーザーは、ばねの使用目的に従って種々の許容差を規定しますが、中でもとくに要求する伸び対荷重特性を規定することができます。
引張コイルばねのとくに顕著な特性は、産業界で用いられるようにその初期張力、つまりFiです。この値は、コイルどうしの接触状態からコイルが離れ始める状態にばねに負荷する荷重を意味します。言い換えれば、ばねが伸びを開始する時点の荷重です。引張コイルばねを試験する際には、(右の画像を参照してください)Fi、つまり初期張力は、コイルが離れる前と離れている最中における明らかに傾きの違う2本の線から測定することができます。このグラフの荷重対位置曲線が示すように、明らかに傾きの違う2本の線のY軸との切片がその初期張力値を示します。Fiに加えて、所定長さにおける多荷重及びばね定数のようなその他の結果として得られる情報は容易かつ迅速に測定することができます。
インストロンではこの試験に、SF601システム及びPartnerばね試験総合ソフトウェアを用いました。この試験システムとソフトウェアは双方とも、ばね製品の正確な試験を実施するために設計されました。
注:その他の材料あるいは組立品とは異なり、広範囲に合意されたばね試験用の仕様はありません。