バルーンカテーテルは、血管形成術でのステント留置によく使用されます。バルーンが膨張すると、ステントが広がり、動脈壁を押します。次にバルーンカテーテルが収縮して引き出される一方、ステントは動脈内に永久に留まり、動脈を開いた状態に維持します。目的の場所に達する前にバルーンカテーテルからステントを移動すると、患者に重大な損傷を与える可能性があります。このため、これらデバイスのメーカーは、拡張ステントを安全に送り込む、あるいはステントを紛失することなく目的の場所から安全に取り除けるよう慎重かつ徹底的に試験された製品を提供することが求められます。
最近、インストロンは、膨張していないバルーンカテーテルから軸方向にステントを引き出すために必要な力の測定試験に適したシステムについて打診を受けました。これらデバイスの性質上、グリップソリューションが課題となります。ステントを傷つけることなく試験片をしっかりと保持できるグリップ技術を提供する必要があります。
この試験でインストロンが採用したのは、100 Nのロードセルを装備した
テーブル型万能試験機であり、専用の空気圧式コンパクトバーサグリップとゴムコートフェースを備えています。過度の圧力を緩和し、タブとしての働きを持たせるため、ステントをさまざまな接着テープで包みました。使用したタイプの接着剤は、試験中にステントを保持する重要な役割を担います。試験が有効であるためには、ステントと接着テープ間の接着力がステント移動力より大きくなければなりません。
Bluehill® 2ソフトウェアの引張モジュールは、バルーンカテーテルに対してステントを動かすために必要な力を測定するのによく適しています。
上記の構成で得られた試験結果は、既存製品の性能情報を提供するだけでなく、既存製品をどのように改良できるかを知る上での手がかりとなります。