人間の毛髪の
引張試験は、シャンプーや染料、ジェルなどの各種毛髪用製品のメーカーの間で一般的です。毛髪用製品によって毛髪が弱くなるか、強まるかを判定するために、毛髪の強度の特性を明らかにできることが重要です。1本の繊維同様、毛髪の引張試験には多くの難題があります。通常、毛髪は非常に繊細で、しばしば、コードや撚り糸用グリップでつかむのには十分な長さがないことがあります。加えて、一般に毛髪はばらつきがあるため、試験する試料の規模が大きいことが大切です。
当社は、さまざまな毛髪試料を試験できるシステムの依頼を受けました。この特殊事例でメーカーが望んでいたのは、トリートメント前の自然の毛髪に試験を実施できることです。装置は、毛髪の強さに変化があるかどうか判定するために、メーカーのさまざまな毛髪用製品でトリートメントされる前と後の両方の毛髪試験に使用されます。
毛髪は1本ずつ試験することもあれば、複数本まとめて試験することもあります。複数本の試験では、毛髪を束ねる形で試料を準備することをお勧めします。このためには、接着剤やワックスなどの材料を使用します。
当社では、1本1本の毛髪を評価し、適切な試験機構成を決定しました。250 Nの能力の空気圧式サイドアクショングリップと25×25 mmのゴムコーティングのジョーフェースを組み合わせ、ジョーフェースで試験片が破断しないようにしています。約50 mmの長さの保護テープ片を折り畳んで、試験片の各端に付け、タブの働きをさせます(これらのタブにより、試験片の操作、グリップへの挿入が容易になります)。保護テープはまた、追加のクッションとなることによってジョーフェースで試験片が破断するのを抑えるのに役立ちます。このときの試験片の試験速度は25 mm/分、データ収集レートは100 Hzです。
毛髪の試験に適しているシステムは、当社の3300/5900万能材料試験機です。
測定対象が最大または最小ポイント時での荷重または伸びの場合、あるいは試験片破断時での荷重および伸びを測定する場合は、3300シリーズ試験機とタッチパネルを
組み合わせることができます。タッチパネルlを使用することで、PCが必要なくなります。また、タッチパネルの代わりにBluehill®ソフトウェア
を利用することもできます。この材料試験ソフトウェアは、3300/5900どちらのシリーズの試験機でも使用することができます。