ニチノールワイヤの引張試験 (ASTM F2516)

形状記憶合金であるニチノールは、バイオメディカル産業で広範囲に及ぶ活用を見出されている超弾性合金です。ニチノールを使用するアプリケーションには、ステント、歯科用ワイヤ、カテーテルのガイドワイヤ、体内で骨折を固定する器具、生検鉗子などさまざまです。ニチノールの試験での大きな課題は、精確なひずみ測定です。クロスヘッド変位やLVDTの読みでは、ASTM規格で規定された特定のひずみ基準を満たすために必要な精度を提供できません。クリップオン式伸び計が使用されることも多いですが、この伸び計には、克服しなければならない独自の課題があります。クリップオン式伸び計自体の重量によりワイヤに曲げを起こしたり、ナイフエッジのすべりや、ナイフエッジによりワイヤに損傷を与えたり、または早期破壊につながることもあります。さらに、ほとんどのクリップオン式伸び計は、この材料の特性を精確に測定するにはゲージ長が不十分です。
 
高性能ビデオ伸び計 (AVE)は、繰り返し荷重下で破壊までのニチノールワイヤのひずみ測定を可能にするソリューションです。この試験には、5582型万能材料試験機、容量1kNのロードセル、1kNの空気圧式コード&編み糸グリップの組合せを使用しました。空気圧式コード&編み糸グリップは、ニチノールワイヤの試験に推奨され、正確な試験片アライメントを可能にし、試験片破壊につながるようなグリップフェースでの応力集中を減らします。より直径の太いワイヤや管状の試験片には、空気圧式サイドアクショングリップメカニカルウェッジグリップを推奨します。
 
破断までの基本的な引張試験に加え、ニチノールの特性を測定する最も一般的な試験方法は、試験片に6%または8%ひずみまで荷重を加え、0%ひずみまで荷重を戻し、その後破断まで引張る方法があります。インストロンのBluehill®ソフトウェアの試験プロファイラというアプリケーションモジュールは、これらの荷重要件を簡単に定義でき、各曲線の特定のセクションについてデータ解析を実行できます。インストロンはこの試験方法を使って、直径が同じ3本のニチノールワイヤ試験片について、引張強さ、上側および下側平坦域の強さ、指定した点の荷重などをを測定しました。これらの結果は、AVEは荷重サイクルおよび破断までを通してうまくひずみをトラッキングできたということを示しています。

このソリューションについて

関連試験規格: ASTM F2063 | ASTM F2516
試験片タイプ: 管状 | Round | ワイヤー
Materials: 金属 | バイオメディカル | バイオマテリアル
試験形式: 繰り返し | 引張
ビジネスセクター: バイオメディカル/生体材料/医療

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