外科用チューブは、排液、フィードチューブ(送液管)、注液などといったさまざまなアプリケーションおよび外科処置で使用されています。不具合は患者を危険にさらすことになるので、使用される材料の機械的特性は極めて重要です。製品の開発や品質管理において、材料の強さや破断
ひずみなどの材料特性を評価するために、高い頻度で
引張試験が実施されています。
このアプリケーションで、インストロンは外径0.062インチ(約1.57mm)、肉厚0.01インチ(約0.25mm)、長さ2.5インチ(63.5mm)の外科用薄肉チューブを試験しました。チューブは表面がコーティングされており、製品の品質保証のために行われるたくさんの試験のあと、グリップフェースにコーティングが堆積し、時間とともに未知量のすべりを引き起こします。定期的にグリップフェースを交換するにもかかわらず、このすべりにより、試験でのひずみ測定とユーザーによるひずみ測定との間に食い違いが生じます。弊社では、より安定的にかつ正確なひずみ測定のために、
伸び計をご使用いただくことをお薦めいたします。
この一連の試験に、インストロンは
3345型万能試験機フレーム、500Nのロードセル、1kNの空気圧式サイドアクショングリップ、1インチ(25mm)×1インチ(25mm)のゴムコートフェース、そして
高伸度伸び計という構成を使いました。9つの異なる試験片を試験速度20in/min(約500mm/min)で試験しました。このアプリケーションにゴムコートフェースを推奨するのは、ゴムコートフェースはグリップで試験片の過度なすべりを防ぐ十分なグリップ力、摩擦、そしてクッション性があるからです。外科用薄肉チューブは、引張に対して試験片の全長にわたって不均一に降伏する傾向があるので、できる限り短いゲージ長をお薦めします。弊社では、1インチ(約25mm)のゲージ長を使いました。
試験で得られたグラフおよび結果は、この試験構成の繰返し性を表しています。このデータから、外科用薄肉チューブでの正確なひずみ測定に高伸度伸び計が適しており、推奨できるという結論に至りました。