W形鋼及びS形鋼のような多くの構造用形鋼に関しては、形鋼のウェブあるいはフランジから平板試験片あるいはドッグボーン状の試験片を切り出すことで、ASTM A370あるいはEN 10002-1のような一般規格に従って引張試験を実施することができます。正規の平板形状にもかかわらず、しかしながらこれらの試験片は大型で重量があり、形鋼のウェブ、フランジあるいはステムの厚みのため、シート材から切り出した試験片よりも非常に大きい荷重容量を必要とします。このような大荷重に使用するため、インストロンでは油圧駆動式万能試験システムを選びました。「SATECTMシリーズ」のフレームは、重量物のスチールサンプルの負荷に必要な容量を提供し、またこのようなサンプル負荷用のオプションをいくつか有する水平型システムです。代わりに垂直型の油圧式万能試験システムも利用でき、その標準容量の範囲は150から3,500 kNとなっています。
試験片を装着するため、インストロンでは天井クレーンを使用し、構造用鋼の試験片をオープンフロントエンドグリップの中に単に直接下ろしただけで装着を完了できました。インストロンでは重量物サンプルの試験を行うお客様には、オペレータの疲労と負傷リスクを減らすことができますので、この水平型設備を推奨します。
このドッグボーン形状の試験片に関しては、平らなフェースを有するウェッジグリップを使用しました。しかしながらインストロンでは、完全なアングル材の断面試験片及び円形の試験片を試験するための固定具も広範囲のサイズ範囲で製作しています。LVDT伸び計及びひずみゲージ式伸び計は、最大300 mmの工業用ゲージ長の試験片に利用することができます。