股関節インプラントの試験

課題

Hip Implant

手術後における日常生活の結果として、手術近位部の緩みと応力遮蔽が起こり、異常な負荷をもたらすことがあります。従って、試験片が体内で経験する実生活環境の負荷条件を試験において再現する必要があります。腰大腿部の疲労試験は、試験片を正確に埋め込むことが重要であるため、難しい課題です。治具はISO 7206規格を満たすために、圧縮や曲げ、ねじりの応力を保持できる必要があります。これらの試験における高い振動数による自己発熱により、試験片が許容限界を超えて加熱されてしまうことも、難しい課題となっています。

インストロンのソリューション

Hip Implant Testing

インストロンでは、要求されているオフセット角度と埋め込み深さを確実に実現できる試験片埋め込みデバイスを用意しています。耐食性のある専用の治具により、生体内(in-vivo)試験が可能です。温度コントローラと再循環ポンプが付属しているとともに、試験の振動数を自動的に低減することにより、温度が許容限界を超えないようにしています。治具には低摩擦の圧子(ローディングヘッド)とアダプターが装備されており、ElectroPuls™ システムに容易に設置できます。WaveMatrix™ソフトウェアでは、特定のサイクル数到達や試験片破断検知など、幾つかの試験終了判断基準が設定でき使用できます。このソフトウェア・パッケージひとつでISO 7206-4や7206-6、7206-8に従い、その要求を沿った試験を間違いなく実施できます。