アクセサリーニュース
インストロン製 旧型の恒温槽に関してのお知らせ
アクセサリーニュースレター 第60号をお届けいたします。この号ではお客様へ最新の恒温槽への切り替えをお勧めいたします。
恒温槽は、+600~-150º Cの高温と低温の両方での材料の変動を調べるために使用されています。インストロンは50年以上恒温槽を供給しており、恒温槽の物理的な磨耗はごくわずかですが、保守用部品の供給問題、規制の変更、および材料の入手可能性により、古い恒温槽を修理するために使用されるパーツと材料は、時間の経過とともに調達することがますます困難になっています。旧モデルのコントローラ、ハンドセット、回路基板など、多くの部品がご用意できなくなりました。このため、最終的にはすべての恒温槽がライフサイクルの中でサポート不能な状態となります。
更新をお勧めするポイント
恒温槽の更新をお勧めする主な理由は2 つあります。第一に、安心です。多くのラボでは、既存の機器が故障した場合、資金調達、発注、受領、交換用恒温槽の設置に何週間もかかるおそれがあります。さらに、フルサポートされた現在の製品と、それに伴う次のような新しい機能を使用できることが利点となります。
- ビデオ伸び計の視界を良好にするための観察窓の加熱と透明度の改善
- Bluehill® Universalソフトウェアとの通信が可能
- 温度浸透時間制御による効率向上
- Bluehill Universal テストプロファイラ モジュールを使用し、試験システムと同じPCから恒温槽を直接制御
恒温槽のタイプ・製品ライフサイクル状況

現在、世界中の試験機で数千台のインストロン社製恒温槽が使用されています。これらの恒温槽は、広範囲の設計および製造日を網羅しています。製品のライフサイクルステータスが不明な場合は、下記のリストをご確認頂くか、もしくは、最寄りのインストロン営業担当にお問い合わせください。
- 3119-0xxシリーズの恒温槽は1990年に導入され、2000年代初頭まで製造されたのち、3119-4xxシリーズに更新されました。3119-005, 3119-006、3119-007、3119-008、3119-009、および3119-010 は、現在製品ライフサイクルの最終段階(第四)で製造中止となっております。
- 恒温槽背面のプレートに刻印されているシリアル番号が5000未満の3119-500シリーズ恒温槽は、2004年から2008年までの間に製造されました。こちらは、製品ライフサイクルの最終(第四)段階 にあります。3119-505 および3119-506恒温槽は、それらのシリアル番号により、製品ライフサイクルの第二または第四段階のいずれかにあります。
- 3119-405, 3119-406、3119-407、3119-408、3119-409、および3119-410 はすべて現在製品ライフサイクルの第二段階にあります。
- 3119-6xx 恒温槽は第一段階(現行製品)にあり、完全にサポートされています。
インストロン恒温槽のカタログ番号が異なる場合は、恒温槽背面にございますプレートと、刻印のシリアル番号の写真をお送り頂き、サポートの詳細を最寄のオフィスにお問い合わせください。

更新 のスタート
現在の恒温槽は、既存の架台および延長ロッドに適合するサイズになっています。したがって、アプリケーションまたはロードストリングが変更されていない限り、恒温槽を最小限のダウンタイムで交換し、システムを変更することが可能です。3119-600シリーズ恒温槽の更新にご関心がありましたら、最寄りのインストロンジャパンにお問い合わせいただくか、当社のオンライン連絡フォームからお問い合わせください。
3119-600シリーズ恒温槽の詳細については、アクセサリーニュースレターの第55号を参照してください。