ファスナーホルダーはファスナーの試験を行うための主要なコンポーネントです。これらの治具は、球面に固定されたテンションロッドまたはその他のアダプターに簡単に取り付けられるように、適応させる側にねじ切りが付いています。各ファスナーホルダーにはスロットがあり、オペレータは迅速かつ正確に試験片を装着できます。各ファスナーホルダーの底部には円形の凹みがあり、ワッシャーがぴったりと収まるようになっています。これにより試験片を毎回、確実に中心に設置できるので、装着時間を減らし、滑り発生を抑えることができます。

ワッシャーはファスナー用試験に不可欠な部品として設計されており、試験片とファスナーホルダー間に接合部分を提供します。すべてのワッシャーは、厚さ、幅、硬度においてASTM F606規格に準拠するように設計されています。各ワッシャーは、特定のボルトホルダーに合うように設計されているため、ボルトホルダーの凹み部分にぴったりと収まるように固定されます。複数の直径とねじ／ピッチサイズが用意されており、ワッシャーを、お客様の仕様に合わせて正確に収まるように設計できます。すべてのワッシャーは、ASTM F606、SAE J429、およびISO 898に準拠します。*

* ISO 898に準拠する特定の治具については、インストロンにお問い合わせください

短ボルトアダプターは、短ボルトが短すぎて、従来のねじ切りワッシャーを使用してボルトホルダーで試験できない場合に使用します。これらのアダプターは、すべてのボルトホルダーシリーズに利用できます。短ボルトアダプターには、小径ボルト用のトップハット型アダプターと、大径ボルト用のダンベル型アダプターの2種類があります。トップハット型アダプターは、アダプターの一部が実際にホルダーに収まるため、通常は短いボルトで使用できます。ボルトの直径が、ボルトホルダーの外側にねじ溝付きアタッチメントが備わった高耐久性アダプターを必要とする場合は、ダンベル型アダプターを使用します。すべてのアダプターは、ASTM F606およびその他の国際規格に準拠するように設計されています。

ナット強度試験アセンブリは、ねじ切りナットの強度試験またはコーンストリッピング用に設計されています。これらは、ファスナーホルダーと組み合わせて使用するように設計されており、すべてのファスナーホルダーシリーズで使用できます。ナット強度試験アセンブリは、硬化されたマンドレルと平ワッシャーで構成されています。コーンストリッピング試験を実施するために使用する場合は、追加の円錐ワッシャーを使用する必要があります。

ファスナー径違いロッドアセンブリは、より小さなサイズのファスナーホルダーをより大きなボルトホルダーに取り付けることができるようにするためのアダプターとして使用されます。径違いロッドアセンブリは、ねじ式ロッドと、使用している大型のファスナーホルダーに適合する平ワッシャーで構成されています。