米国やアジア/太平洋地域における校正業務は、インストロン本社とノーウッドにある北米研究センターの傘下にあり管理されています。試験施設は、校正をノーウッドにある常設校正室において、または、北米、ラテン・アメリカ、中国、インド、およびアジア/太平洋地域においても150人以上の各地スタッフにより、校正サービスを提供しています。
専門家による校正サービスは、お客様の試験データの信頼性を確保することができます。インストロンは、多くのISOやASTMの材料試験規格に適合する、広範囲の校正手順を保持しています。インストロンの校正は、以下の規格に準拠します。
ISO/IEC 17025、QS 9000、ANSI/NCSL Z540-1、ISO 10012-1、ISO/TS 16949、NADCAP
CEAST製品に関する、インストロンの現場での校正および検証サービスの詳細は、NVLAP認定範囲(NVLAP Lab Code 200301-0 scope of accreditation)をご覧ください。インストロンは、あらゆるタイプの製造メーカーの試験装置に関する校正経験がありますので、お客様の材料試験機の校正ニーズに関して対応が可能です。詳しくは当社までお問い合わせください。
現場での校正と検証サービスの一覧
対象 |
適用規格 |
備考 |
荷重 |
ASTM E 4 ISO 7500-1 |
力の範囲は、ASTM 4とISO7500-1について 0.01N(1gf)から最大5MN(1,000,000lbf)まで |
伸び計 |
ASTM E83 ISO 9513 ISO 527 ISO 5893 |
全ての種類の伸び計(接触式および非接触式)の検証 |
アライメント |
ASTM E1012 Nadcap AC 7101 Nadcap AC 7122 |
NADCAPや他の公的検査機関の厳格な要求を満足するアライメント検証の提供 |
温度 |
- |
恒温槽、炉、および他の装置 (範囲:-200℃から+350℃まで)+350℃以上の場合はお問い合わせください。 |
速度 |
ASTM E2658 |
材料試験機のクロスヘッド速度の検証 |
変位-リニア式 |
ASTM E2309 |
クロスヘッドとアクチュエータの変位を校正 1000mmまでの移動、広範囲の材料試験機に対応 |
変位-ロータリ式 |
- |
ねじり式アクチュエータの回転変位 |
トルク |
ASTM E2624 |
多数のバイオメディカル試験システムに関して、現在一般的なねじりトルクの検証(最大5.6kN-mまで) |
CODゲージ |
ASTM E399 |
き裂先端開口変位(COD)ゲージの検証 |
クリープ/ 応力破断 |
ASTM E4 |
クリープ、クリープ破断、応力破断 |
振り子式衝撃 |
ASTM E23 |
ASTMおよびISO規格に従う従来型の金属およびプラスチック衝撃試験機の検証、ならびに最新式ドロップタワー衝撃試験システムの検証通常の金属やプラスチックの、ASTMやISO規格に対応する衝撃試験とともに、最近の落錐式衝撃試験システムの校正 |
ひずみゲージチャネル |
- |
シミュレータ装置を用いたひずみゲージチャネルの検証 |
CEASTシステム |
- |
メルトフロー、加熱たわみ温度(HDT)、およびレオメータ試験システムの検証 |
最高標準に対する証明書とトレーサビリティ
インストロンの検証業務で用いられている、全ての参照測定器(校正標準)は、各国で承認されている国家計量標準にダイレクトにリンクしており、米国国立標準技術研究所(NIST)、英国国立物理学研究所(NPL)、あるいは他の国際的に承認されている国家計量標準機関(NMIS)へのトレーサビリティを確立しています。全ての手順は、関連のあるISOとASTM規格に準拠する、あるいはそれを超える水準を保持しています。証明書も各時点における実際の検証結果、関連のトレーサビリティと不確かさデータとともに、それぞれのトランスデューサーに対して発行されます。
インストロンの校正室から発行される校正証明書は、デジタル暗号化された形式で発行されます。これにより、勝手な変更がされないように安全性も確保されます。校正証明書は、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語でも作成することが多くの場合できます。
投資設備を守る
どんな試験装置の性能も、経年変化することが知られています。定期的な校正現場での検証によって、正確性と再現性を確認し、必要な修理や調整の必要性を知ることができます。