この方法は、粘着テープの引きはがし粘着力の特性を調べるために用いられます。これにより、お客様は粘着性の強さを理解することができ、またこの方法は引きはがし粘着力および負荷をかける平均荷重などの値を示します。このEN 1939の試験は、大半の粘着テープの使用に適した方法であり、使用するテープの性能を示すことができます。

試験片は、粘着テープを貼りつける堅くて曲らない基板から構成されています。通常は特殊なローラーを使用して、一定の力をかけてテープを貼りつけます。その後、作成された試験片は引張試験機により負荷がかけられ、基板からテープを180°方向に引きはがします。その後、引きはがし力を記録して平均引きはがし力などの結果を測定します。試験中には力が頻繁に変動するため、データはできる限り高速で記録することがきわめて重要です。例えば5900シリーズのような、より高度な仕様の引張試験機では、1 kHz以上のデータ採取速度が特徴であり、これによりできる限り正確な引きはがし力の記録が保証されます。

機器の購入前に、対象とする材料と粘着剤に関連する試験取付け具および結果に関する要求事項をご理解いただくため、この規格を充分に検討することを推奨します。