建設産業において用いられる石材には耐久性試験が要求されます。ASTM C170には、花崗岩、石灰岩、大理石および砂岩を含む各種の石材のあいだの圧縮強度の違いを測定する試験方法が説明されています。

石材の圧縮強度を測定するASTM C170の要求事項には、下記のような機械の仕様と試験片の準備方法が含まれています。

  • 装置:負荷速度100 PSI/秒以下において、ASTM E4の取付け具/試験片センタリング性能を実施することができる機械
  • 試験用試験片:直径あるいは横方向の寸法が2インチ以下の立方体あるいは円柱
  • 測定試験片:各試験条件(乾燥あるいは湿潤条件)下における、最小5個の試験片を用いる試験
  • 調湿:石材の試験片は、乾燥あるいは湿潤の両方の条件で試験を行うことが可能
    • 乾燥試験片:140±4°Fの下で48時間
    • 湿潤試験片: 72±4°Fの下で水中に48時間浸漬

圧縮強度の試験を行うためにインストロンでは、圧縮能力のみをもつ産業シリーズ600DX油圧万能試験機を選びました。この試験機には、上部球面座に取り付けられた圧縮プレートをはめてセンタリングする機能を有する調節可能なクロスヘッドが装備されています。さらにこの試験機には、下面圧縮プレート取付け具のセンタリングを容易に行うことができるようテーブルが含まれています。

インストロンは、ユーザーインターフェイスとして、Bluehill Universal 材料試験ソフトウェアを推奨しています。これにより、オペレータは容易に試験を設定して試験速度を制御し、試験後には迅速に正確な結果を得ることができます。Bluehillソフトウェアは、試験の完了後にASTM C170により要求されるすべてのデータ分析を実施することができ、オペレータが評価できるように結果を画面に表示します。結果とデータは、後からネットワーク経由で検索したりアクセスできるように、Accessのデータベースにも保存されます。

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