ISO 13934-2 布の引張特性
この試験法は、主に織物に適用することができます。また、他の技法で製造される織物にも適用することもできます。この方法が通常適用できないのは、伸縮性のある織布、ジオテキスタイル、不織布、コーテッドファブリック、繊維/ガラス混紡織物、および炭素繊維またはポリオレフィンテープヤーンから製造された織物です。この試験法では、グラブ試験法を用いる標準雰囲気または湿潤状態における織物の最大荷重を測定する方法を規定しています。
グラブ試験では、長手方向において1組の試験片を作成し、もう1組の試験片を横方向から作成します。原則として織物試験片は、所定寸法のジョーを用いてその中央部をつかみ、一定速度の変位の下で破断するまで織物を引き伸ばします。この試験では、製品に関する荷重や変位などのさまざまな特性のうち、唯一、最大引張強さのみを記録します。試験の記録をとる際には、高速インテリジェント試験データロギング速度機能を利用することが重要です。この機能をご利用いただければ、すべてのデータを取り込んで記録する際に、PCへ100 Hz以上の転送速度でデータを送ることができます。
インストロンでは、引張試験機に取り付けられた材料をクランプするため、ゴムコーティングのジョーフェイスを用いた空気圧式アクショングリップを使用しました。手動式アクショングリップでも機能しますが、当社のお客様の多くは、使いやすさ、処理能力、再現性の良さなどの理由から、空気圧式アクショングリップを選んでいます。空気圧式アクショングリップでは、お客様がクランプ圧力を設定することができますが、手動式のグリップでは、オペレーターの力の強さ(これはあまり再現性がない可能性が大きい)によってクランプ圧力が変わります。これらの試験では、グリップ圧力と試験片のアライメントは極めて重要であることが分かりました。グリップ圧力が大きすぎると破断の開始が早くなりすぎる可能性がありますが、一方でグリップ圧力が十分ではないと、ジョー直下またはその近傍で試験片のすべりや破断が起こる可能性があります。これらのグリップは、通常シングルコラムまたはデュアルコラム卓上試験機に適しています。Bluehillソフトウェアを用いることにより、すべてこの規格に準拠する試験片の詳細条件の入力、希望する試験の制御条件の設定、希望する結果と統計データの自動計算、および試験報告書の作成が可能となります。この種の試験では、試験の前に試験片をクランプするためにグリップに取り付ける際の緩みを取り除くため、インストロンではBluehill®ソフトウェアの予荷重機能を使用します。
インストロンでは、試験冶具と結果の要求条件を十分に理解していただくため、試験を行う前にISO 13934-2を検討することを推奨しています。
2712 Series Pneumatic Side Action Grips (2712-041, 2712-042, 2712-045, 2712-046)
Instron® 2712-04x Series Pneumatic grips, packed with features to enhance gripping performance, usability, and operator safety.
- 製品
- 7/8/2009
- 1.1 MB
Bluehill Universal 新世代の試験ソフトウェア
BLUEHILL®UNIVERSALは従来品のソフトウェアの機能性に加え、タッチパネルで直観的な操作ができ、作業効率、省スペース、コスト削減につながる、様々な最新テクノロジーを搭載し設計された、お客様の視点に立った最新の材料試験ソフトウェアです。Bluehillソフトウェアの旧バージョンに備わっていた機能と柔軟性はそのまま維持しつつも、Bluehill Universalには、新しく、画期的な4つの特徴を備えました。それは、クイックテスト、Instron Connect(インストロンコネクト)、強化されたエクスポート機能そしてオペレータ・ダッシュボードです。Bluehill2やBluehill3といった従来製品をお使いのお客様は簡単に最新版のBluehill Universalにアップグレード頂けます。
- 製品
- 2/26/2017
- 2.8 MB
5900シリーズ カタログ
5900シリーズ万能材料試験機の荷重フレームは医療器具から高強度複合材にわたるあらゆる試験用に高い剛性と高精度のアライメントを提供いたします。
- 製品
- 8/21/2018
- 3.0 MB