ISO 20795-1 and 20795-2 高分子基材の曲げ試験
歯科用修復・補綴材料は、一旦、口腔に入ると咀嚼作用により生じる応力を受けます。各々の歯科材料は、応力に対して異なった反応を示しますが、場合によっては変形も起こり得ます。歯冠の陶材部分は、固い食物を噛んだ時に、欠けたり折れてしまう可能性もあります。そのようなことから、歯科材料の機械的性質の評価は、機能を確保し長期間に渡る臨床的な性能を予測するために重要です。
ISO 20795 歯科-高分子基材
Part 1:義歯用高分子基材、Part 2:歯列矯正用高分子基材 この規格は、歯科用途で用いられる義歯用および歯列矯正用の高分子と共重合高分子基材に対する要求事項を規定します。このような要求事項に対する適合性を決定するのに使われる試験方法も、この規格で規定されています。その1つは、3点曲げ試験で、50 mm間隔で配置された3.2 mm直径のアンビルを用いて、高分子の極限曲げ強さ(ultimate flexure strength)と剛性を測定します。例えば、ISO 20795-1に従えば、タイプ1、3、4、5の歯科用セメントは、5試験片中、少なくても4試験片において、極限曲げ強さが最低値65MPaを満足しなければなりません。
ISO 20795-1の要求事項を満たすため、温度調節されたチェンバーと特別仕様の3点曲げ試験装置を準備しています。生体内条件をシミュレートするため、試験片温度は37℃(±1°)に維持されます。写真にある装置は、ElectroPuls試験システム(ElectroPuls Test System)に取り付けられ、試験はインストロンのSoftware Bluehill 3により制御されます。しかし、これは準静的な試験ですので、3300型または5900型電気機械式試験機でも簡単に実施することができます。
ISO 20795の要求事項について充分に理解するために、同規格をご覧になることをお奨めします。
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