IS 1608 室温における金属材料の引張試験
IS 1608は、金属材料の引張試験方法を規定し、周囲温度において測定可能な機械特性を定める「インド規格」です。IS 1608は、ISO 6892:1998とまったく同じ内容であり、最大荷重、引張強さ、及び全伸びを含む複数の特性値の測定に関して、通常は試験片が破断するまで引張ひずみをかけます。
IS 1608に準拠する金属の引張試験については、インストロンではSATECシリーズLXあるいはKNモデル万能試験機と、Partner材料試験ソフトウェアの使用を推奨します。適合する試験片のグリップとしては、ウェッジモデルあるいはサイドアクションモデルがあり、機械式あるいは油圧式による操作が可能です。インストロンのグリップは、高い生産性と安全な操作を意図して設計された完全な前面装着式の交換容易な固定具フェースを有しています。
「LXモデル」及び「KNモデル」システムは、高帯域の「デジタル信号処理」(DSP)ベースの電子回路と、最大ロードセル容量の1/500までの較正済み測定範囲を具備した高性能の荷重フレームから構成されています。この性能により、単一のロードセルを用いて非常に低い荷重まで試験を行うことができます。この2つのモデルは、人間工学的な配慮を行った作業高さと広い試験空間を特徴としており、それによりオペレーターがサンプルを迅速かつ安全に装着・取り外すことができ、結果的に生産性とオペレーターの安全性が向上します。