NASAオリオン宇宙船用シールの特注600 kN試験
オハイオ州クリーブランドにあるNASAグレン研究センターの宇宙探査シールラボラトリーでは、将来に備えた低衝撃ドッキングシステム用のシールに関する機能試験を最近開始しました。この研究センターでは、国際宇宙ステーションに対する将来的なミッションを支援するため、インストロンの特注600 kN万能試験機を用いて大径(約1.3 m)のドッキングシステム用のシールの試験を行っています。
NASAによって設計製作された特殊冶具を用い、この試験フレームを利用して、シールコンセプトに関する試験を行い、環境、熱および負荷条件を模擬します。シールを冶具に取り付け、この試験システムを用いて使用時に予期される圧縮力、温度および圧力をかけます。とくに注目すべき点は、シールと合わせ面との間のリーク率と、圧縮接着力です。この冶具は、呼吸に適した空気のリークを測定するフロー試験とならんで、通常宇宙で遭遇する極限温度条件(-65℃から+100℃)を再現するように設計されています。
このフレームのT-スロットプラテンは、厳しい平行度と平坦度の要求条件を満足する必要がありますので、非常に高精度で再現性の高い試験プラットフォームを提供できます。基本となる試験は、正確にアライメントされた条件下で実施され、宇宙で遭遇しやすい非最適条件を試験するオフセットは後から行われます。さらにこのシステムでは、プリセット時間対位置プロファイルを+/- 0.013 mm以内に合わせる必要がありました。これは、宇宙船が宇宙ステーションにドッキングしたり、宇宙ステーションから離れる際の動きを模擬するための条件でした。
Industrial Series KPX Models
Industrial Series KPX Models are designed for high-capacity tension, compression, bend/flex, and shear testing. Featuring an ultra-large single test space and adjustable crosshead options, these frames deliver exceptional flexibility for a wide range of testing applications and are available in capacities ranging from 600 kN (135,000 lbf) to 3,500 kN (800,000 lbf).
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- 1/20/2017
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