のこぎり歯の耐衝撃性
鋸刃は、木材、ベニヤ板とベニヤパネル、積層板とプラスチック、メラミン、及び非鉄金属材料を切断することを意図したものです。どのような鋸刃が最良な働きをするかは、刃にある歯の数とその状態により大部分が決まります。一般的に、歯の数が多い鋸刃は滑らかな切断をもたらす一方で、歯の数が少ない鋸刃は材料をより速く動かすことができます。鋸刃とその歯がどのくらい長期間使用できるかは、歯の衝撃抵抗とならんで鋸刃の製作に使われる材料の品質に大きく依存します。どのくらいの期間歯が切れ味を保っているか、どのくらいきれいに切断するか、及び研ぎ直しを何回必要とするかは、歯の先端部の品質とその先端部を結合するために使用するプロセスに依存します。衝撃の際の歯の破損は、経済的な損失及び安全に係る事故を招く危険性があります。損傷した鋸刃は、操作の中断と効率の低下をもたらし、欠落した先端部は回りにいる人を負傷させる危険性があります。
インストロンのCEAST 9350 落錘式衝撃試験機は、鋸刃の歯の衝撃性能を測定するために適しています。操作中にそれぞれの歯の先端部は、切断材料にぶつかることで最大の衝撃荷重に直面します。この状態を再現するため、焼入れ鋼で製作したアイゾット式ドロップハンマーインサートを歯の先端部と一致させてセットします。鋸刃(すなわち歯)それ自体は、特注の取付け具を用いて支持します。衝撃時のデータは、DAS 8000データ収集システムを用いて、記録して解析します。この構成を用いることで、お客様は歯の先端部の衝撃荷重とエネルギー限界を理解するための試験を行うことができます。それぞれの歯の先端部がどのように破損するか、あるいは歯の先端部を取り付けるために使用する異なるプロセスがどのように問題を起こすかを理解することは、さらに良い材料あるいは製造プロセスの仕様における改善につながることに役立つ可能性があります。
9300シリーズ 落錘式衝撃試験システム
9300シリーズ、落錘式衝撃試験システムは、完成製品から特定の規格に準拠して作成された試験片までの広範囲なサンプルの試験が可能です。
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- 2/1/2010
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