インストロンでは、高温引張試験としても知られているさまざまな高温における破断荷重の測定を要請されました。

この試験では、上部の引張試験空間で使用するモデルSF-16分割炉を装備した300 DX SATECシリーズを選びました。インストロンでは、室温試験時には使用しない場合にはSF-16分割炉が試験区間から外側に旋回することができる標準取付け方法を用いました。この構成を用いても、下部の試験空間では圧縮試験を実施することができました。この加熱炉には、最高2200°F(1204.4℃)まで加熱できる3 x 11インチの加熱ゾーンがあります。この試験ではまた、さまざまな温度変化を実現するため、ゾーンごとの電気出力を制御する3ゾーン試験制御システムを選びました。コントローラーは、温度表示用にKタイプの熱電対の信号を入力することができます。

高温引張負荷トレインには、M48 x 2のおねじが設けられた球面引張ロッドアセンブリが必要となります。インストロンでは、張力ロッドに取り付ける容量20,000ポンドの迅速交換アダプターを選びました。インストロンの高温負荷トレインには、3/8-16のねじ込み式端部試験片に引張荷重をかけるために2本のプルロッドとねじ込みホルダーが含まれています。迅速交換アダプターを取り付けるためプルロッドの一端には迅速交換ボタンがあり、もう一方の端部にはねじ込みホルダーがあります。その後所定の温度に達した時点で、適合するPartner材料試験ソフトウェアを用いた引張試験を適用することができます。

高温試験データは、対象合金材の温度に対する影響を把握するため、室温の結果と比較できます。その結果、さまざまな設計用途にこの1018合金鋼の使用を考慮する際に、このデータを参照することができます。

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