ひずみ測定は材料試験において鍵を握り、ASTMやISOなどの産業規格のほとんどで要求さえる重要な要素です。インストロンはひずみ測定のための幅広い製品群をラインナップし、様々な材料やアプリケーションに対応しております。シンプルな 貼付式ひずみゲージから、先進型のビデオ伸び計まで、規格を満足させる品質を保つためインストロンのエンジニアにより製造されています。お客様の試験において、特注を要するひずみ測定の課題がございましたら、弊社のエンジニアソリューショングループが 対応することも可能です。
ひずみ測定のデバイス
試験片処理数増大の必要性に応じて、より迅速に、信頼性のより高い、より正確な材料試験作業の必要性が生じています。接触式の自動伸び計は、標点距離の自動位置きめ機能ともに、試験片への自動装着機能を活用できるので、試験機関の生産性拡大に貢献します。
概要 | |
測定長さ | GL: > 10 mm 750 mm |
温度範囲 | 室温 (10° から 38° C) |
自動/ 手動 | 自動 |
適した使用 | ほとんど全ての材料と、短冊状や円筒状、六角形状、平板状など、多様な形状に対応できます。 |
一般的な規格 | ASTM D638, ISO 527-2, ASTM D412, ISO 37, ASTM D790, ISO 178, ASTM D882, ISO 527-3, ASTM D3039, ISO 527-4, ASTM F2516 |
静的試験用のクリップ式伸び計は、素早い装着で簡単にご使用いただけます。軽量でも頑丈な十字ブレースがあるので、物理的なねじれによる誤差を排除するとともに、装備保護装置により、過剰な伸びによる破損が生じないように保護されています。伸び計のアームの作動力は低いので、表面が硬いか滑らかな材料を試験する場合でも、ナイフエッジがずれる可能性は減少します。
概要 | |
測定長さ | 幅広く選択可能 |
温度範囲 | -100° から 200° C |
自動/ 手動 | 手動 |
適した使用 | 静的用途のクリップ式伸び計は、金属やプラスチック、複合材料を含む広範囲の材料と部品における、静的なひずみの測定に使用できます。 |
一般的な規格 | ASTM D638, ISO 527-2, ASTM E8, ISO 6892, ASTM D3039 |
測定長さの長い伸び計(XL)は、伸びが非常に大きな材料において、ひずみ測定を正確に行えます。この伸び計は、電気機械試験用で最大250mmまでの試験片伸びを測定できます。また、XLは、試験片に素早く簡単に直接装着できるように設計されています。標点距離に適合させ、10mmから200mmまでの範囲内で調整することができます。
概要 | |
測定長さ | GL: 10 mm - 100 mm 最大長さ 300 mm もしくは 750 mm |
温度範囲 | 室温 |
自動/ 手動 | 手動 |
適した使用 | エラストマー、半硬質のプラスチック、フィルム |
一般的な規格 | ASTM D412, ISO 37, ASTM D882, ISO 527-3 |
繰り返し疲労試験用のクリップ式伸び計は、多様な接触式の方法により、正確なひずみ測定を可能にします。軽量でも頑丈な構造であると同時に、固有振動数が高いので、高振動数や疲労試験用途に理想的です。作動するアームにかかる所要の力は小さいので、表面が硬いまたは滑らかな材料を試験する場合でも、ナイフエッジがずれる可能性は小さくなります。
概要 | |
測定長さ | 幅広く選択できます |
温度範囲 | -80° から 200° C |
自動 / 手動 | 手動 |
適した使用 | 動的試験用のクリップ式伸び計は、金属やプラスチック、複合材料を含む広範囲の材料と部品における、引張や圧縮、またはゼロ点を挟んだ反転応力モードのサイクルひずみの測定に使用できます。 |
単軸および二軸の平均値伸び計は、先端複合材料や硬質プラスチック、金属の試験に使用できます。単軸の平均ひずみは、試験片の両面についての別々のひずみ測定から決定されます。平均ひずみを採用することにより、試験片の曲げによる誤差を排除でき、正確な弾性率を決定することができます。また、横方向のひずみトランスデューサと伸び計を一体化することにより、軸方向と横方向の平均ひずみを同時に測定することができ、ポアソン比を決定することができます。一般的には、このような伸び計は、弾性的な特性を決定するなど、小さなひずみを測定することを目的にしています。
概要 | |
測定長さ | GL: 25 / 50 mm 軸方向長さ: 1.25 mm 横方向長さ: 0.5 mm (2軸の場合) |
温度範囲 | -200° から 200° C |
自動/手動 | 手動 |
適した使用 | 先端複合材料や硬質プラスチック、金属の弾性的特性(弾性率とポアソン比)を決定するための静的試験。 |
線形可変差動トランス(LVDT)変位トランスデューサは、材料試験システムの荷重フレームの変位を測定する測定デバイスです。LVDTは変位トランスデューサの1つの要素であり、インストロンの電気機械式と油圧式の試験システムの両方に使用できるように設計されています。
概要 | |
温度範囲 | -40° から100° C |
自動 / 手動 | 手動 |
適した使用 | 測定長さによるが、ほとんど全ての材料 |
一般的な規格 | ISO 178, ASTM D1621, ASTM D575-91, ASTM A370 |
貼付型ひずみゲージは、小さな金属製の電気回路であり、試験片の表面に接着されます。回路が変形すると電気抵抗が変化し、この抵抗変化がひずみとして記録されます。試験終了後、貼付されたひずみゲージは廃棄されるので、1試験当たり約5ドルのコストがかかります。貼付型ひずみゲージは、非常に正確ですが、ひずみは10%以下に限定されます。非常に熟練したオペレーターでも、貼付するのに数分を要するとともに、接着剤を硬化するために数時間オーブンを使う必要があります。
概要 | |
Gauge Resistance | 120 ohm and 350 ohm models available |
Gauge Factor | 1.5 to 2.5 |
Full Scale Strain | 50,000 με / 5% |
Strain Gauge Connections | Spring-loaded terminals |
Controller Connection | Instron standard 25-way connector |
高温用
高温度伸び計は、ひずみを測定するために静電容量、ひずみゲージ、およびLVDT技術を使用します。
これらの高温接触式伸び計は、多種多様な材料および温度範囲に対応し、恒温槽および大気炉と一緒に使用できるよう設計されています。
詳細
き裂開口変位(COD)ゲージ
き裂開口変位トランスデューサは、ASTMとISOの標準的な破壊力学試験(サイクルまたは静的)を実施するために特別に設計されており、全ての一般的な試験片形状(CT、SEB、中央き裂、円弧タイプ)に対応できます。
詳細
横方向伸び計
横方向のクリップ式伸び計は、横方向(または幅方向)のひずみを測定するのに使用できます。測定長さが小さい場合(<0.5mm)は、弾性的性質の決定に用いられ、測定長さが大きい場合(>5mm)は、塑性的性質の決定に用いられます。
詳細
交換用ナイフエッジとクリップ
伸び計用のオプションパーツならびに、交換用のパーツをご用意しております。交換用ナイフエッジはご使用中のものが消耗した際に交換してください。オプションのクリップは、異なる試験片を使用する際にお使いください。
>詳細
アクセサリーカタログ
アクセサリーカタログ第7版(英語)では、その他の伸び計もご覧いただけます。また、ナイフエッジ、クリップ、接続用ケーブル等伸び計のためのアクセサリーについても掲載されています。
カタログの閲覧